グラフ(graph)とは、頂点(vertex)辺(edge)からなる。例えば、こんなものだ。

k5

これは頂点数(order)が5個で任意の頂点間に辺を引いている。このようなグラフを5の完全グラフ(complete graph)といい、K5と表記する。一般にKnを定義することは容易だろう。具体的にK3とK4を演習としてノートに書いてみよう!

頂点のことをノード(node)とも呼ぶ。ノードはネットワークの用語で頂点は幾何の用語だ。頂点に名前をつけてもいい。この名前をその頂点のラベル(label)という。

6n graph

頂点から出る辺の数をその頂点の次数(degree)という。上の例では頂点4の次数は3で頂点1の次数は2だ。では、頂点5の次数は?また各点の次数うち最大のものをそのグラフの次数という。Knの次数は?各点の次数を足し上げていくと、辺の数を2回ずつ重複して数えることになる。

ある頂点から別の頂点まで隣接する頂点を経由して何回の移動(ホップ、hop)で行けるか、というのを考えてみよう。上のグラフの例だと、頂点6から頂点1までは3回の移動で行くことができる。6ー4ー5ー1という経路がある。一方で6−4−3−2−1という経路も考えられる。この場合は4回の移動が必要だ。ここで移動に要する最小の回数をその2点の距離(distance)あるいはホップ数(hop count)という。つまり頂点6から頂点1の距離は3である、と。では、頂点5と頂点3の距離はどうなるだろうか?あるいは頂点1と2の距離は? 任意の2点間の距離の内、最大のものをそのグラフの直径(diameter)という。上のグラフの直径は3である。具体的に手を動かして確かめてみてほしい。また完全グラフKnの直径はどうなるだろうか?

グラフに含まれる最小のループの長さを、そのグラフのガース(内周、girth)という。完全グラフKnのガースは3である。

ピーターセングラフ(Petersen Graph)と呼ばれる美しいグラフを紹介しよう。

petersen

これは頂点数10、各点の次数が3、直径2、ガース5のグラフである。直径とガースを確かめるのは演習とする。

Degree-Diameter Problem

Degree-Diamter Problemはグラフ理論においてもっとも有名な問題のひとつだ。問いは単純で次数d、直径Dのグラフのうち頂点数が最大になるものを求めよ!、というものだ。次数と直径が比較的小さい場合(次数が2〜20、直径2〜10)にはよく調べられている。演習として直径2、次数が2〜4の場合を解いてみよう!